私はある夢を見た




小さい頃お母様に教えてもらったお話を聞いてる時の夢





そのお話は




お母様「理穂……これはねお父様に虐められた女の子のお話よ。




女の子の名前はリズ。


リズにはねお母様も兄弟もいなかったの


いたのはお父様だけ。」






「なんで?
なんでお母様がいないの?」





お母様「死んじゃったから。


みんなリズを守って死んでいっちゃったの。」






「可哀想……」





お母様「そうね。


でもねリズにはお父様がいたわ。


初めはお父様もリズに優しかったわ。
だけど……お父様はお母様が死んだショックでリズを恨んだわ。」





「それで?」




お母様「それでお父様はリズを何度も何度も殴ったり、蹴ったり、カッターで体に傷をつけたわ。」





ビクッ




「お父様……」





お母様「でもね、リズはお父様が優しいのを知ってたから、愛し方がわからないのも知ってたから耐えられたのよ。




だけど………リズにも限界がきたわ。




お父様はリズを殺そうとしたわ




リズは裸足のまま逃げて逃げて森に隠れたわ。



そこには王子様がいたの。



その王子様はリズの体を見てビックリしたわ。



“その傷は誰にされたんですか?”




王子様にそう聞かれたの。



だけどリズは



“森に入ってるうちに傷がついただけよ。

こんなのたいしたことないわ”



と言ったわ。



リズはお父様を悪者にしたくなかったの





だけどね王子様は何も言わずにリズを抱きしめたわ





その瞬間リズは涙を流していた






“ヒクッ…たすけて……ください(涙)”






リズは王子に助けを求めたわ。


元の優しいお父様を取り戻すために。



王子様は静かに頷きリズのお父様のところに向かったわ



“この娘を傷つけたのはお前か‼︎”