「……シュウ…?

ねぇシュウなの?」


ミーヤはシュウの顔を確かめるように
駆け寄った。


「そうだよ。」



シュウは静かに笑っていた

悲しささえ伺えた。



「よくここまで来れたね。」

「ええ。
私上手く飛べるようになったのよ?

三つ上の先輩より上手いわ。

勉強だって手を抜いていないわよ。

だから…ねぇ…シュウ…?

また…会えるかしら私達…」




涙でシュウの姿が霞まないように、

必死で拭った。

瞬き一つでもしたら、

シュウが目の前から消えてしまいそうな気がした。





「きっと会えるよ。」



シュウは更に目の前で泣いている少女に近づき



「持ってて。」



ミーヤの手を取り、

持っていたペンダントを手渡した。




「…これ……

ねぇこれ!」

シュウのお母様のペンダントだわ。




「シッ…」



シュウは人差し指をたてて

ミーヤの口に当てた。