泣き虫とヒーロー ~約束の四つ葉のクローバー~



「お前は本当危なっかしいな。」

そう言って、髪をかきあげた郁人は、

私の耳元である言葉をささやいた。

私はその言葉に笑顔で頷いていた。


コートへと戻っていく郁人の背中。

「郁人!頑張って!」

私のその叫び声に

背番号7の郁人が片手を上げてコートへと入った。

その姿が、かっこよくて、

郁人から、より一層目を離せなくなった。













私の耳元で囁いた言葉…


『もし 俺が3ポイントシュート決めたら、
土曜日一緒に遊びに行こ。』

郁人の誘いに私はドキドキする胸。

幸せで、

余計郁人が好きになった。