__6年後。__

晩御飯の支度をしていると、

ガチャっと開いた玄関の音に、

子供達が反応して走っていく。

「ただいま、ってうぉっ?!」

郁人の悲鳴にくすくす笑いながら鍋の火を止めて、

リビングで駆けて行ったお兄ちゃんとお姉ちゃんをぽかーんと見つめる

末っ子の奈子Nakoを抱き上げて、

玄関へと向かった。

すると、

双子の、郁也Ikuyaと真緒Maoを抱き上げて幸せそうに微笑む。

郁人。

「おかえりなさい。
郁人。」

と、笑うと、

「ただいま、奈緒。」

そう言って私の唇にキスを落とした。