確か、昼休みに郁人が春樹くんと理玖くんと販売機に飲み物を買いに行って、

私と玲奈と麻友で話して待ってると、

突如呼び出された私は、

のこのこ裏庭に着いてきてしまった。

ということですね。


「知ってるなら、
ごめんね?
私もう帰らなきゃ
郁人が心配するし。」

と笑って言うと、

「待ってください!

僕にチャンスをください!」

必死の佐野くん。

段々イライラしてくる。

「ごめんなさい。

郁人を不安にさせたくないし。

チャンスも何も、私は郁人しか好きになれないから。」

とはっきりと引きつる笑顔で言っても中々引き下がらないこの子。

「そんなのわからないじゃないですか!
僕なら高山さんを瀬山なんかより幸せにしてあげれる!」

そう叫んだこの子に

私の堪忍袋の緒が切れた気がした。