「ずっと前から好きでした!

付き合ってください!」

思わずパチクリとしてしまう私。

この子は確か隣のクラスの佐野泉くん?

サッカー部エースだっけ…?

爽やか王子とか騒がれてる人だよね…。

「えー、っと?

人違いしてません?」

とニコニコ笑って聞くと、

とんでもないと首を振る佐野くんに、

愛想笑いで

「いや、私佐野くんと話したときないですし…。
接点もなかったと思うんですけど。」

とハッキリというと、

「確かに、でも
ずっとすきだったんです!」

そう言った佐野くんに、

私は愛想笑いを貫き通しながら

「いや、嬉しいけど、でも私
彼氏いるし。
すごく大好きな人だから。
ごめんなさい。」

と、謝ると

「知ってます!」

と叫ばれる始末。

あぁ、頭が痛くなる。

何でこんなことになったんだっけ…?