たくさんのプレゼントに囲まれて、

郁人まで知らされてなかったみたいで…

二人で驚きの連続。

大気づけば、大きな紙袋4つ分の大荷物。

それを全部持つと言い張る郁人をなんとか抑えて、
2袋ずつ持って二人で手をつないで

校門を出ようとした時、

見覚えのある車。

「おーい!奈緒!郁人!」

ブンブン手を振るお兄ちゃんに私達は駆け寄った。

すると、乗れ!

と言われて押し込められた私と郁人。

そして、自分家に着くと、

中に無理やり押し込まれて、

リビングのドアを開けたお兄ちゃんの先にいたのは、

お母さんと佐和子さんとお父さんと紳助さんと、周平兄と優姫ちゃんとその二人の娘優香ちゃんと、美優ちゃんが笑顔で立っていた。

優香ちゃんが生まれたっきり会えてなかった両親に、

流れる涙は止まらなくて、

思いっきり飛びついた。