それから、2週間後。

私と郁人と、おにいちゃんと美結ちゃんと、周兄と優姫ちゃんで、

空港に見送りに来ていた。

泣き崩れるお母さん組を支えるお父さん組。

優姫ちゃんと美結ちゃんは泣いていて、

それを支えるお兄ちゃん達。

だけど、
私は泣かない。

きっと、私が泣いたら…

みんなもっと悲しむ。

無意識に郁人と繋いでいる左手に力がこもる。

そんな私の気持ちに気付いたのか、郁人も同じくらいの力で握り返してくれて、

まるで、

《がんばれ。》

そう言われてるみたいで

余計涙がこぼれそうになる。