その時の気持ちを思い出した瞬間

いきなり変わった夢…

あの土手のクローバー畑で向かい合う私と郁人。

シクラメンやタンポポで作られた冠をお互い被っていて…

幸せそうに笑う小さい時の私達。

幼稚園生の頃…?

《なおちゃん!》

《なーにー?いくちゃん!》

真剣な表情の郁人に無邪気に笑う私。


《おっきくなっても、僕とずっと一緒にいてね!》

《うん!いいよ!》

見覚えのない言葉達に思わず眉間にしわを寄せた。

すると、郁人は私に四つ葉のクローバーを渡した。

《ーーーーーーーーー》

そのあとの声はなにも聞こえなくて、

だんだん遠くなる意識。

いや、待って。

あと少しで思い出せるの。

あの四つ葉のクローバー…