「奈緒のこと…
見た時にさ、今の俺にとっては、初めてのはずなのに、」
そこで一旦区切られた言葉。
涙を抑えるように息をついた郁人に、
「大丈夫、全部聞くから焦らなくていいから。
私はどこにもいかないから
ゆっくりでいいよ…」
そういうと、コクリと頷いた郁人は
「けど、懐かしく感じて、やっと会えたって、
奈緒が倒れ込みそうになった時だってほぼ無意識に体が動いてた。
心のどっかで誰かが、
《やっぱり奈緒は危なっかしいな。》
って言った気がするんだ。」
そう一気に言った郁人は、
堰を切ったように、
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