郁人の大好物の唐揚げと、
ハンバーグを昨日作っておいたのを詰め込んだ。
甘い卵焼きとアスパラのベーコン巻き。
うずらの卵にミートボール。
トマトにブロッコリー。
ありきたりのお弁当のメニューだけど…
これが一番好きって言ってくれていた郁人を思い出しながら頑張ったんだよ…。
美味しいって言ってくれたら、良いのにな。
詰め込むのを終わらせると、朝ごはんを食べて制服に着替えて歯を磨いてから
髪をセットしてカバンとピンクのリュックを持って、
家から出て、
郁人を迎えに行こうとすると、
家の門に人影。
不思議に思って覗くと
いたずらに笑う郁人が立っていた。
「おはよ、奈緒。」
と、私の頭を撫でたと思ったら
私のカバンをひったくって歩き出した。
前の郁人も私のカバンを持ってくれた。
郁人…
思い出したの…?


