次の日、
目覚めると当たり前のように私の隣にいない郁人…。
こんな生活にも慣れてきた気がする。
それに、前よりは辛くない。
だって、郁人とは前みたいに話せないわけでも笑いあえないわけでもない。
ただ、
記憶がないだけで、
郁人は郁人だ。
久しぶりの二人分のお弁当を作る心がポカポカして、
私の頭で揺れるポニーテールもいつもはうざく思うのに今はそれさえも
気にならないくらい、
郁人がいてくれるだけで
何もかも楽しくなる。
だけど、
顔を上げると見える、
積み重ねられた段ボール。
お父さんとお母さんとお兄ちゃんの荷物…
1ヶ月も経たないうちに…
私は一人暮らしをはじめるんだ…。


