「なんだか、この道がすごく大切だったっていうことを覚えてる気がするんだ。

たくさんの思い出が詰まってるっていうか。

俺にもよくわかんないけど…」

と、顔を歪める郁人に言葉を失った…

私は郁人の顔を見上げて、

「少しだけ、散歩行こうか。」

学校への道へと歩き出した。