そのあとすぐに来た、周平兄と、優姫ちゃんがナースコールを押してくれて、

検査に連れて行かれた郁人。

その間に、

私のお父さんとお母さんとお兄ちゃんと、

信助さんと、麻友と玲奈と春樹くんと理玖くんが、

皆で郁人の病室で郁人の異常がないことを祈って待っていた。


ガラリと開いた扉。

郁人だと思って同時に皆で立ち上がったのに、

入ってきたのは小泉先生だった。

悲しそうに顔を歪めている小泉先生に、

空気が一瞬で張り詰めた。


小泉先生は、

重い口を開くと、


視線を彷徨わせてから、



私達を絶望へと突き落とす言葉を、

告げた。