規則正しい機械音が鼓膜を揺らす。 消毒液の独特な匂いが鼻を掠めていて、 目を開けば真っ白の天井と 女の子二人と私より年上っぽい男の人とお父さんお母さんらしき人の泣き顔。 見覚えのないはずなのになぜか恐怖感はなくて 芽生えるのは安心感。 ゆっくりと瞬きをする私に何かを呼びかける見覚えのある5人。 あれ… なんで郁人はいないの…? 突然襲ってきた睡魔。 その中で郁人に会えるかもしれない。 その思いに負けて私はゆっくりと瞳を閉じた。