紀子ちゃんは、顔を歪めると
降参したように、
「そうよ。
話を広めたのは私。
私は、樫村先輩が好きだから全面サポートしたくてマネージャーに入ったのに、
あんたのせいで何もかも無茶苦茶になったの。
それに加えて私が大好きな奈緒先輩を傷つけるあんたを許せなかった。
私の憧れの瀬山先輩と奈緒先輩を傷つけるあんたが許せなかったの。
だからこの話を
桐谷先輩と城島先輩に言ったのよ。
二人にどうにかして欲しくて
そしたら、もっと酷くなっていく一方でとうとう私は美咲が郁人先輩に渡そうとしていた手紙を保健室のベッドの下に置いといたの。
きっと、二人なら保健室に来るって思っていたから。」
そう、冷静にいう紀子ちゃんに
複雑な心情になる。