「これ以上高山奈緒を傷つけたくなかったら
私の言うことに従いなさいよ。

今後一切高山奈緒との接触は許さないから。
バスケだって2度としないで。

あんな奴のためにやることなんてない。

あ、あと、次また裏切るようなこと言ったり

キスしたらどうなるかわかってるよね?

それに知らないとでも思った?

教科書だってわざわざ家に帰って周平くんの持ってきて、余計私が嫉妬するとか考えないわけ?!

上靴だってせっかく私が変えてあげたのに!

机の落書きだって除光液で城島先輩と桐谷先輩で一生懸命消しててバカみたい!

あんたらの努力が無駄になるところを見せてあげる!

明日、高山奈緒の泣く顔を見れると思うとゾクゾクする。」

狂ったように叫び続けるこいつを
黙って聞いてれば、

思わず沢村の胸ぐらを掴み上げ、

すぐ真横の壁を殴りつけた。

けどそいつは顔色1つ変えずに

「なによ、殴るつもり?

あんたに、そんな根性あんの?

そんなのあるはずないよね。

第一私に手を出したら高山奈緒がどうなるか
頭がいい先輩ならわかりますよね?」

抑えきれない怒り。

怒りで震えたのは初めてだった、


あれの中で初めて殺意というものが芽生えた。