郁人side いつも一人で抱え込んで 一人で頑張ってる姿を誰よりも近くで見ていた。 バスケができなくなって泣き崩れたときだって、 奈緒は家族に八つ当たりをしてしまったと泣いていたんだ。 そんな奈緒をずっと前からすきだった俺は 初めて行動に移した。 抱きしめて、 『俺が奈緒の夢を引き継ぐ。』 そう奈緒と約束をしたんだ。 けど、その約束は叶えそうにもない、 俺の横には今は奈緒じゃない女が笑っている。