「奈緒。

やっぱり奈緒も見てたんだね。」

麻友の切なそうな声に私は静かに頷いた…

「春樹が調べたの。

そしたら、それで脅されているんじゃないかって。

瀬山は、罪悪感と後悔を一人で背負ろうとして、
奈緒を突き放したんだよ。

瀬山も奈緒が知ってたって気づいていたと思う。

まぁ、多分脅された内容はそれだけじゃないだろうけどね、

今、春樹と理玖と玲奈が調べてるから待っててね。」

そう私の頭を撫でてくれた。