今の私たちの机には、 私と麻友と真面目系の中山さんと田中さん。 化学の笑顔が可愛いおじちゃん先生が 黒板を書きながら授業を 進めている。 けど、 私の頭の中には トイレの出来事しかなくて、 中山さんの向こう側の 青空をただ見ていた。 《瀬山くん脅されたらしいよ沢村さんに…》 その言葉が私の胸の中を支配しながら…。