泣き虫とヒーロー ~約束の四つ葉のクローバー~



おばあちゃんのお墓の前に着くと私は

お墓の前にしゃがみ込み、

途中で買ってきた花束を飾って、

私は郁人と並んで

手をあわせる。

《おばあちゃん、久しぶり、

ごめんね、なかなか会いに来れなくてごめん。

会いたいって言ってくれてたのに会いに行けなくてごめんね。

今頃になって改めておばあちゃんの大切さに気づいたし

命の尊さに気づいたよ。

もしも、もしも願いが叶うならおばあちゃんにもう一回会いたい。

会って抱きしめて欲しいよ。》

目をつむればおばあちゃんの可愛い笑顔。

《おばあちゃん、大好きだよ。》

ゆっくりと目を開けて空を見上げると、

おばあちゃんが笑ってくれているみたいに

綺麗な空とやさしい風が吹いていた。