* 教室に戻ると雪美ちゃんの荷物や リアムが使っていた机と椅子は 全て無くなっていた。 やっぱり、本当に転校するんだ………。 「陽依………。 大丈夫?」 洸汰の優しい声で こらえていた涙が出てきそうになり グッとこらえた。 「大丈夫だよ。」 大丈夫。 この一言を口にすることで 心を落ち着かせようとした。 だけど………。 やっぱり悲しいことは悲しいから 我慢なんてできないや………。