君からの好きって言葉がほしくて。




「…悪いけど、それ聞けるのさゆり限定だから。ってかさゆりにしか言わねー」



そう言って私をそのまま抱きしめる




その瞬間、また騒ぎは一段と大きくなる




私は隼人に抱きしめられてステージにお尻を向けちゃっている



こんなところで抱きしめるなんて恥ずかしいよ…





そして隼人は抱きしめたまま私越しにステージの下のみんなに口を開く




「…でも1つだけ。

この中に当然さゆりのこと狙ってるやついるだろ?」



会場が男子の声でざわっとする




そんな当然なんて…いるわけないじゃない



何言ってるのよ…