君からの好きって言葉がほしくて。



「…わかった。言うから」




顔の距離5センチもないところで私は言った




「じゃあ残念だけどキスしなーい」




そう言って橘隼人は体を離した



私は至近距離だったせいで顔が熱いままだった




「ほら、早く」



橘隼人は話を急かす




なんでこんなに気になっているんだろうか




私は少し疑問に思いながらも話し始めた



「それは10年前のことなんだけど…