君からの好きって言葉がほしくて。




そして次の日、俺はさゆりを駅まで送った




本当は言いだしそうだった




お前が好きだ、行くなって




でもそんなのはやっぱりさゆりには迷惑だったのかもしれない




「俺が行くなって言ったら?」




そう聞いた時、さゆりは困った顔をしたんだ



泣きそうな、そんな顔




だから俺は気持ちが溢れる前にさゆりと離れた