隼人はそのまま屋上に私を連れてきた



勢いよく手を離されて私は前のめりになる



「ばっかじゃねーの。お前本当にばか」



「いきなりなによ」



また〝ばか〟って言ってもらえたことがちょっと嬉しかった




こんなことで喜ぶなんて私はやっぱりおかしいのかな




好きな人からだったらどんな言葉でも特別に感じちゃうんだ




「そんな格好でふらふら歩いてんじゃねーよ」