「…そんなのお前を困らせるだけだよな」 少し寂しそうに笑いながら隼人は私から離れる 困んないよ…嬉しいよ だって私は隼人のことが好きだから 「ねぇ、隼「ほらよ」 私は必死に弁解しようとしたが隼人は私の落とした荷物を拾って差し出した 「隼人…お願い、聞いて」 私は涙をこらえて言う でも隼人は少しも私の方なんて向いてくれなかった 「駅まであと少しだし大丈夫だよな?俺もう帰るわ」