「お待たせしました」 私は白いコートを揺らして近づく 「おせーよ、ばか」 隼人はコツンと私のおでこを打った 「また、バカって言った」 私はおでこをさすりながら隼人を見る 「バカはバカなの。行くぞ」 そう言って隼人は私の手を引いた 隼人とこうやって手をつなぐことも最後になっちゃうのかな 離したくない…この手を離したくないよ