「……いや、あの海の景色が故郷と同じだなぁ…と思って気になったから…」
一番最初の手紙があれでなかったら、もしかすると返事を出すこともなかったのではないか…と思う。
あの印象的なパステル画のようなレターセットが、ある意味縁を取り持ったんだ。きっと。
「あのレターセットには私も惹きつけられるものを感じました。故郷に海はなかったけど、夕日の見える場所というのはきっとこんな美しさなんだろうな…と思って。同じ便箋の中に、浜辺の景色もあったでしょう?あれもお気に入りで、余程のことがない限り使いたくない気がしてたんです…」
「つまり、僕に宛てた最初の手紙は、それ程重要なものだった…ってこと?」
送った視線に肩を窄めさせた。
幼い少女のような仕草に、ギュッと胸が締め付けられた。
「あれは特別な手紙だったんです。本来はあんなこと、決して致しませんから……!」
強い言葉の持つ意味が分からなかった。
少し悲しそうな表情を浮かべ、「でも、出して良かった…」と囁く彼女の顔を眺めた。
「……これからも便りを下さいますか?」
目線を差し向けて彼女が聞いた。
「勿論!」
答える俺に対し、嬉しそうに頬の肉を弛ませる。
「では、お誕生日のお祝いに私からレターセットを贈らせて下さいませんか?通販のレターセットにはない良さが、文具コーナーには溢れているんです」
一番最初の手紙があれでなかったら、もしかすると返事を出すこともなかったのではないか…と思う。
あの印象的なパステル画のようなレターセットが、ある意味縁を取り持ったんだ。きっと。
「あのレターセットには私も惹きつけられるものを感じました。故郷に海はなかったけど、夕日の見える場所というのはきっとこんな美しさなんだろうな…と思って。同じ便箋の中に、浜辺の景色もあったでしょう?あれもお気に入りで、余程のことがない限り使いたくない気がしてたんです…」
「つまり、僕に宛てた最初の手紙は、それ程重要なものだった…ってこと?」
送った視線に肩を窄めさせた。
幼い少女のような仕草に、ギュッと胸が締め付けられた。
「あれは特別な手紙だったんです。本来はあんなこと、決して致しませんから……!」
強い言葉の持つ意味が分からなかった。
少し悲しそうな表情を浮かべ、「でも、出して良かった…」と囁く彼女の顔を眺めた。
「……これからも便りを下さいますか?」
目線を差し向けて彼女が聞いた。
「勿論!」
答える俺に対し、嬉しそうに頬の肉を弛ませる。
「では、お誕生日のお祝いに私からレターセットを贈らせて下さいませんか?通販のレターセットにはない良さが、文具コーナーには溢れているんです」

