恋する想いを文字にのせて…

「よく童顔だと言われるんです。独身の気楽さが顔に出てるとかね…」


面白いことのような言い方をして場を和まそうとしてくれる。
緊張しているのは、どうも私だけではないらしい。


ふっ…と笑みを浮かべてしまった。

お互いに微笑み合い、一気に打ち解けたような気になった。



「私は今36です。小野寺さんは?」


「俺は40ちょい前。実は来月が誕生日で、そこで丁度になるんです」


「まぁ!そうなんですか!おめでとうございます!」


早々とお祝いの言葉を言ってしまった。
彼にまた会えるという保障は何処にもないと思ったからだ。


たわいの無い話をしながらカフェオレとコーヒーを飲んだ。
その話の中心は、やはり『津軽 芽衣子』についてだった。



「先生に来未さんのことを話したら、『いつでも歓迎するわ』と言われてたよ。『自分の大ファンだと言う人を大切にしたい』…と笑顔を溢されていた」


「もうお話しして下さったんですか! 私とお会いする前に?」


聞き直す私に優しい笑みを浮かべて頷かれた。
聞いた覚えのある胸の音が聞こえ、ドギマギとさせられた。


「す、すみません……。私がお会いしたいと言ったばかりに……」


大それた願いだと自覚しつつも頼んでしまった。
それを彼は受け止めて、キチンとした形で叶えようとしている。


ーー何かお礼をしたい…。
でも、それを口にするとまた怒らせてしまいそうな気もする。

折角会えたのに、怒らせてしまうのは困る。
楽しい時間のまま、お別れの時を迎えたい…。



「……あの、一つ伺ってもいいですか?」