恋する想いを文字にのせて…

「私はこの庭そのものの様な先生の作品をもう一度世に向けて発信したいと思っています。昭和の良さを求めている読者は大勢います。是非お力を貸して頂き、一冊でもいいのでこの世に送り出しましょう!ほんわかとした優しさの詰まった先生の作品を、今一度若い人達にも読んでもらえる機会を作ってみたいんです!」


本当は自分と同年代の人達に向けて発行したい思いが先だった…と言われた。
本屋の新刊コーナーで、足を止めてもらえる作品ばかりだ…と口説かれた。



「美味いこと言うわね〜!」


姉は小野寺さんの口の上手さを褒め称えた。

それに照れた表情を浮かべた彼は、「いかかでしょう?」と私に聞いた。


「先生のご自慢の作品を選びましょう!大ヒット作も入れて、大々的にアピールするんです!」

「芽衣ちゃん、小野寺さんがこうまで仰るんだから乗ってみたら?いいお話だと思うわよ?私も」


姉の勧めもあって話に乗った。
セレクトブックは一冊だけでは話が収まりきれず、2冊同時に売り出すことになった。



売り出したら翌月から、ファンレターが送られてくるようになった。

ずぅーと昔、まだ少女マンガ雑誌に作品を載せてた頃のファンからのが多かった。


『再び読めて感動しています!』
『あの頃、読み逃したマンガが含まれてて嬉しいっ!』
『まだまだ他のも見たいっ!次はあの作品を選んでー!』