恋する想いを文字にのせて…

その言葉をきちんと理解した上で、素直に信じきってもいいものだろうか。


最上 来未に会えると喜んでもいいのか。


たった一言、『是非宜しくお願いします』と書きさえすれば、彼女に会うことができるのか……。



恋をしていると確信したこの女性に、会う機会が作れるーーーー。






………珍しく胸が高鳴った。

ここ数年、女性のことを考えずに仕事してきた俺に訪れたチャンスかもしれない。


必ず形にしてみせる。


例え、何が待っていようとーーーー。






日付の変わり始めた頃、いつも以上に鉛筆を持つ手が震えた。

5色セットで買ったレターセットの最後の紙を取り出す。




…やっとこの色を使える日がきた。


この色の便箋には、堅苦しい文章は似合わない。


今日は俺らしく、これまでは出したことのない想いをのせて書こう。



『最上 来未 様、いや、どうか来未さんと呼ばせて下さい…』




厚かましさや恥は通り越してしまった。

これから書く手紙は、最上 来未への間違いのないラブレターだ。


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