「来未さん、どんな顔するかしら?」


「きっと感動して泣いちゃうわよ!」


「じゃあ式の前に見せるのは止しときましょう。グズグズの顔で式に出たら、あのクソ真面目星人に恨まれるから…!」


相変わらずな敵対心をユーモラスに語りながら、姉はウキウキと心を弾ませている。

毒を吐きながらも、今日という日が来るのを誰よりも心待ちにしていた。



「来未さん、綺麗でしょうね…」


漫画の最終ページに描いたウェディングドレス姿を想像した。


自分が描いたものよりも、きっと素晴らしいドレスを着ているに違いない。



「あ〜〜早く見たいわぁ〜〜!」



ドキドキと胸を鳴らしながら続く道。




2人の未来に、どうか幸あれ!!






THE.END