宇宙の果てから来た宇宙人だ!!!
いや、宇宙人よりもヤバイかもしれない。
ギシ…ギシ…。
『「き、来たぁ!!」』
こっちに来歩いてくる音が聞こえてくる。
音はダンダンとこちらに向かって、
部屋の前で止まった。
私と総司は土方の後ろに隠れる。
スパンッ
「……天狗じゃねーか」
天狗?…ミキ?
「姫様ぁ!酷い!!」
あぁ、背中に黒い翼を身にまとった
天狗のミキだった…。
『さっさと里帰れ。邪魔』
「だぁかぁらぁ!
無理なんだってばぁ!」
『じゃあ命令。自分の里に戻って
私が拒否したとミキの父様に伝えて
一生来んな』
ミキの首根っこを掴み、寒い夜の外にポイッと捨てた。


