お面妖狐 〜覚醒妖狐と沖田総司〜 Ⅱ




宇宙の果てから来た宇宙人だ!!!


いや、宇宙人よりもヤバイかもしれない。





ギシ…ギシ…。





『「き、来たぁ!!」』





こっちに来歩いてくる音が聞こえてくる。
音はダンダンとこちらに向かって、
部屋の前で止まった。

私と総司は土方の後ろに隠れる。





スパンッ






「……天狗じゃねーか」






天狗?…ミキ?






「姫様ぁ!酷い!!」






あぁ、背中に黒い翼を身にまとった
天狗のミキだった…。






『さっさと里帰れ。邪魔』


「だぁかぁらぁ!
無理なんだってばぁ!」


『じゃあ命令。自分の里に戻って
私が拒否したとミキの父様に伝えて
一生来んな』






ミキの首根っこを掴み、寒い夜の外にポイッと捨てた。