酷くない。
私を守れる人は総司だけだ。
「俺は帰れないよ。
姫様が死ぬまでおそばで守らないといけな
いからね。
俺の父さんも、隣のおっちゃんも
そうして姫様を守ってきたから」
そんなの知るかよ。
殺していい?こいつ殺していい?オーラを
ニコニコしながら半端なく
漂わせてる総司。
『総司。帰りましょうか』
「そうですね。
こんな変態置いて行きましょう♪」
『はい♪』
刀を鞘にしまい、総司と走って山を降りた。
天狗にも弱点あるから。
天狗は空を飛べば速いけど地を走れば遅い。
私達が行くのは町だから空飛んでは
来ないだろう。
屯所に戻ると土方の部屋で一休み。
「帰ってきてくれたのは嬉しいが、
自分の部屋で一休みしろよ」
「梅の花~ 1輪咲いても 梅は梅~」
『プッ』
「おいっ!!!」