男…、ミキは頭に乗るトト様を人差し指で
頭を撫でてる。






『で、理由はそれだけ?』


「あれ?聞いてない??

天狗は覚醒した妖怪姫をお守りするんだけど」


『はい?』






お守り?
そんなの聞いてないけど。

おーい、母様ー?






「それなら心配ないですよ。
僕がいますから」


『総司…』


「人間…?…ではなさそうだな」


「狐です」


「それにしてはうすーく人間の匂いが
するんだが」






確か、天狗はどの妖怪よりも
嗅覚が鋭かったな。






「まぁいいや。
とりま、俺っちは姫様を守ると言う
指名があるので、そちらの狐は帰って
どうぞ?」






ムカつくほどにニコォと微笑んだミキ。

私をカチンと来たよ。






『「お前が帰れ」』


「姫様も?!酷くない?」