ガヤガヤしてる狐さん達の中からある人を
見つけた。






「美夜さん!!」


「あ、総司。どうした?…白夜?」


「美夜さん!!
どうしましょうっ…!!
白夜さんがっ…!!」






走って辛い山道を歩いてきたから
足はフラフラで、
葉っぱで切った所からは血が出ていて、
あまり力が入らない。



それでも狐姿の白夜さんのお兄さん、
美夜さんに近づいて地面に膝をついた。





「白夜…。
…これは、覚醒しようとしてる…?」






覚醒?






「やっぱり、白夜もそうなのね…」


「…白夜さんのお母様…」


「ふふっ。お母様でいいわよ♪」


「あ、はい」






と言うか、白夜さんがこんな事になってる
のにお母様はなんでこんなに冷静なんだろうか。






「沖田君」


「白夜さんのお父様…」


「はははっ!だから、お父様でいいぞ♪」


「は、はい」