【綺月side】

 夢の中。

 ここは・・・そう、教室だ。

 クラスメイトがそれぞれのグループで

分かれてふざけあって、私はそんなみん

なを亜梨朱と笑い合っていた。

 そこに先生がきて、みんなが一斉に自

分の席に戻っていく。

 それから、それから・・・・・。

 楽しく笑ってる。

 ユウウツやおっくうなんて言葉なんか

知らないみたいに、みんなで笑ってる。

 そして、そして。

 そこで楽しくて幸せだったころの夢は

途切れた。

 今は憎たらしく恐怖しか感じない声に

よって。