「ちょっと話したいことがあるんだよ。

来てくんね?」

 話したいこと?

 話すことなんてないような気がするが、

もしかしたらクラスメイトを殺したこと

を謝るのかなとわずかながら期待する。

 連は親指を立て、新校舎の一番奥の図

書室を指さした。

 意味が分からずに首をかしげると、連

は不敵に笑った。

「人に聞かれたくないから図書室で話す」

 殺したことを謝るならみんなの前で謝っ

てほしいと思ったが、連のプライドが許

さないのだろう。なら、仕方ない。

ちょっと気にくわないけれど。