サンプル~壊れた教室~

 カクカクといまだに震える足に何とか

ムチを打って立ち上がる。

 危なっかしい足取りに、3人が近づい

てくる。

 みんな心配そうな顔で。

「大丈夫だった!?怪我は!?」

 亜梨朱は心配のあまり私の肩を掴んで

思いっきり揺さぶった。

 め、目がまわる・・・・・・・。

「おいおい」

 陽輔の呆れ声によって、亜梨朱はやっ

と放してくれた。

 何となく私たちの足は新校舎へ向かう。

 私達の学校は旧校舎、新校舎、第三校

舎に分かれている。

 私達のクラスは新校舎。