サンプル~壊れた教室~

 けれど反応は、意外な物だった。

「あはは、無理無理。鬼って意外と速かっ

たよ。さっき勇気君が捕まって殺されてい

たし」

 え?

 神威君が言ったことに、私達4人は目

を見開いた。

 岸見勇気が死んだ。その現場を見たの

にかかわらず、助けなかった。

 私達はその真実に、ただ呆然とする。

「んー、今の悲鳴多分、仰行君あたりか

な?前連がいたずらして虫を顔面にくっ

つけたとき、同じ様な悲鳴を上げてたし」

 顎に手を当てながら、淡々と告げる神

威君。

 少しも悲しそうな顔を見せずに話す彼を、

本当に同じ生き物なのか疑念がわいた。