サンプル~壊れた教室~

 タンっ、とリズムよく飛んで、風を感

じる。

 スカートやリボンが、バタバタと音を

立てていた。

 スローのように感じ、一瞬だと思って

いたはずの落ちている瞬間が、すごく長

く感じる。

「~~~~~、あっ、危な・・・!」

 ふと下に目線を落とすと人がいる。

 それも、私の苦手な人!!

「ん?って、え?」

 驚いた顔をするのは、人が死んでもな

んとも思ってない神威君。

 ニコニコ笑ってるイメージしかないが、

今は素っ頓狂な顔をしていた。

 なんか・・・・・・・笑える。