「綺月、何秒?」
「分かんない。50メートル8,9秒だ
と思う。亜梨朱は?」
亜梨朱は元陸上部。体力と足の速さは
自信あるはず。
亜梨朱は陰った顔で、6秒と言う。
そこに、陽輔が近づいてくる。血の気
の引いたような顔で。
陽輔は現陸上部。鍛え抜かれているか
ら大丈夫だろう。だけどそんな余裕なん
かなさそうな顔。
「陽輔、何秒?」
「5秒8。・・・・秋斗は?」
いつからそこにいたか分からないが、
秋斗が目を伏せたまま何にも言わない。
「分かんない。50メートル8,9秒だ
と思う。亜梨朱は?」
亜梨朱は元陸上部。体力と足の速さは
自信あるはず。
亜梨朱は陰った顔で、6秒と言う。
そこに、陽輔が近づいてくる。血の気
の引いたような顔で。
陽輔は現陸上部。鍛え抜かれているか
ら大丈夫だろう。だけどそんな余裕なん
かなさそうな顔。
「陽輔、何秒?」
「5秒8。・・・・秋斗は?」
いつからそこにいたか分からないが、
秋斗が目を伏せたまま何にも言わない。


