サンプル~壊れた教室~

 秋斗は首を振らない。

 それは、死刑宣告してるみたいなもの

だから。

 だから、微かに目を伏せただけだった。

「・・・ば、ばっかみたい。レオナに逆

らうからこんなことになるのよ!」

 レオナはこめかみに冷や汗を流しなが

ら、強気に言い放った。

 だけど、誰も何にも言えない。

 言う気になれなかった。何にも。

「・・・・・俺は、無理なんだな。隠さ

なくったって分かるよ、そういうの」

 佑は力なく微笑んで、私の制服の袖を

掴んだ。

 目じりに涙を溜めながら、真剣な顔つ

きで懇願する。