周りから見て、何で性格がほとんど対

照的な私と亜梨朱が一緒にいるのか不思

議だろう。

 でもどう思われたって、私と亜梨朱は

仲良しなんだ。

「綺月、この学校の二つの噂、知って

る?」

 二つの噂?

 私は少し首をかしげて亜梨朱の袖を

引っ張った。

「何それ?そんなのあるの?」

 分からないという顔をして聞いたら、

亜梨朱は少し得意そうに笑ってから話し

始める。