サンプル~壊れた教室~

 私は嗚咽交じりにすべてを言った。

 クラスメイトが死んだこと、先生やこ

の学校の事。

「そんなことが・・・」

 みんなは驚きながらも、近くにいた警

察官に話した。

 そのあと。

 何時間たったのだろう。

「君はこちらで保護するからね。あんな

親の元ではいさせられない」

 そう言って、色んな所に連絡を取り

始める。

 私はこんな世界で生き続けられるだろ

うか。

 いや、でも生き続けなくちゃならな

い。

 佑、陽輔、秋斗、海斗、亜梨朱、神

威君・・・。

 生きる。

 息を吸って、ご飯を食べて、水を飲

むこと。

 そんなことさえ私には難しかった。

 でも、生きなければ。

 輝く夕日に、そう誓った。