私は亜梨朱の腕を掴んで廊下に連れ出
した。
「綺月、何でっ!」
「無駄にしちゃ駄目なの!私たちは生き
続けなくちゃいけないの!お願い分かっ
て!」
そんな理由で納得するはずないことは
分かっているけど、でも仕方ないんだ。
努力を無駄にしたくはないんだ。
しばらく何か考えていたような神威君
は、亜梨朱に対して口を開いた。
今する様な内容ではないけれど。
「・・・・・亜梨朱さんは、陽輔君のこ
とが好きだった?」
神威君が亜梨朱に対して唐突に言い
放った。
「ちょっと、神威君、イマする様な話
じゃないでしょ・・・」
私は神威君を止めようとしたが、全
く動じず、亜梨朱に対して追及をする。
「好きなんでしょ。だから作戦の時、
ひきつける役をやらせなかった」
亜梨朱は泣きながら素直にうなずい
た。
「好きだった。だから作戦の時も、ひき
つける役として回さなかったの。死んで
ほしくなかった。・・・太陽みたいな人
だったの。私の生きてる道を照らすよう
な」
亜梨朱はためらいなくしゃべり続けた。
どれほど好きだったのか、よく伝わっ
てくる。太陽みたいに輝きながら笑う陽
輔は、間違いなく亜梨朱の中で希望みた
いなものだった。
した。
「綺月、何でっ!」
「無駄にしちゃ駄目なの!私たちは生き
続けなくちゃいけないの!お願い分かっ
て!」
そんな理由で納得するはずないことは
分かっているけど、でも仕方ないんだ。
努力を無駄にしたくはないんだ。
しばらく何か考えていたような神威君
は、亜梨朱に対して口を開いた。
今する様な内容ではないけれど。
「・・・・・亜梨朱さんは、陽輔君のこ
とが好きだった?」
神威君が亜梨朱に対して唐突に言い
放った。
「ちょっと、神威君、イマする様な話
じゃないでしょ・・・」
私は神威君を止めようとしたが、全
く動じず、亜梨朱に対して追及をする。
「好きなんでしょ。だから作戦の時、
ひきつける役をやらせなかった」
亜梨朱は泣きながら素直にうなずい
た。
「好きだった。だから作戦の時も、ひき
つける役として回さなかったの。死んで
ほしくなかった。・・・太陽みたいな人
だったの。私の生きてる道を照らすよう
な」
亜梨朱はためらいなくしゃべり続けた。
どれほど好きだったのか、よく伝わっ
てくる。太陽みたいに輝きながら笑う陽
輔は、間違いなく亜梨朱の中で希望みた
いなものだった。


