サンプル~壊れた教室~

 そうじゃなきゃ、どうすればよかった

んだって、死にたいほど苦しくなるから。

「どうしようもなかったって、あのさ、

あんたのせいで4人死んだんだけど!?」

 姫奈がキーキーと喚き散らす。

 すると海斗が眉をひそめて亜梨朱に聞

いた。

「じゃあ、最後に引き付ける役は誰だっ

たとしても、絶対に死んでいたってわ

け?」

 責めるような口調ではないけど、確か

めるような感じに言った。

 私も、同じ考えが浮かんだ。

 亜梨朱はうなだれたままコクンと頷

いた。そのまま黙って首を縦に振って

れば、ほんの少しの同情を買えたかも

しれないというのに、でも、亜梨朱は

隠すことなくうなずいた。それはきっ

と、多分、もう嫌だったから。

 人が死んだのは自分のせいだと思い

十字架を背負って、でも誰にも言えな

くて、ずっと演じて騙していたんだ。苦

しくって悲しくって辛くって・・・。そ

う言うのをもうやめて、飾ったり偽った

りしたくなかったんだ。

「最低だな!!亜梨朱、あんたそんなや

つだと思ってなかった!!」

 すると、連が亜梨朱をにらみつけて言

い放った。だけど亜梨朱は何にも言えな

いままただうなだれた。

 言い返すことなんて、そんな資格自分

にないと思ったからだ。

「ま、待って!」

 私は反射的に連をにらみつけて言った。

 確かに、亜梨朱がしたことは最低だし、

ひどいこと。

 でも・・・・・・・。