サンプル~壊れた教室~

 ふわふわぴゅうぴゅうという音を立て

ながら入ってくる風にカーテンがもてあ

そばれて、開いた窓からは風に乗って入っ

てきたかれた落ち葉が誰かの机の上に乗っ

た。

「私ね、みんなに隠してたことがあるの。

とっても大事なこと。許されないって分

かってるし、責められて当然だろうけど、

まずはじめに謝っておくね。ごめんなさ

い・・・・」

 亜梨朱は今にでももつれて泣き出しそ

うな顔で、深々と頭を下げた。

 みんなは何のことか分からずに、ただ困

惑した表情で亜梨朱を見ている。

「ちょ、ちょっと、いきなり謝られても。

何のことか教えてくれないかな?」

 奈津が亜梨朱に対して怪訝な表情で尋ね

た。

「あ、うん。そうだね、話さなくっちゃね。

作戦あったでしょう?」

「作戦って・・・・・・」

 誰かが、思い当たる節がないような声で

オウム返しをした。

 作戦?作戦って・・・・・。

 あ・・・・・・・・・・・!!

 私は最近の記憶のあみに、作戦という情報

がひっかっかった。

 作戦っていうのは、なぜか体育館の裏の扉

の鍵が開いてなくて、強史と雛が亡くなっ

た・・・・。

 私はサンプル達に内臓をぶちまけられ死ん

でいった雛と強史のことを思い出し、吐き気が

襲った。

「ちょっと、気持ち悪いこと思いださせない

でよ。せっかく忘れてたのにさ。で、その作

戦が何なの?」