サンプル~壊れた教室~

「でもさ、これが亜梨朱さんのか分かん

ないじゃん?同じの違う人が持ってた

り・・・」

 確かにあり得る。でも、確か・・・。

 私はわずかな記憶を頼りに亜梨朱だと

いうことを探る。

 私はハンカチの隅々まで見た。そした

ら、あのシルシがあった。

 A、R

 乱東亜梨朱のイニシャル。

「間違いない。これ、亜梨朱のだよ」

「何でここにあるんだろ・・・・・?」

 神威君は首をかしげながら言う。

 そのまま何分か考えたまま、いきなり

声を上げた。

「あ・・・・!!」

 わっっ!!

 いきなり大声出さないで!!

 すると、

「行こう。ハッキリさせに」

 そう言うと私の言葉を待たずに掴んで

さっさとここを出る。もちろん扉は閉め

て、タイルを元に戻して。

 何なの??

 途中でサンプルや先生と会わないかヒ

ヤヒヤしたが、そんなこともなく、ぶじに

新校舎に戻ってこれた。

 こ、怖かった・・・・・。

 足ががくがくと震えたが、今持ってる体

力を振り絞って何とか立ったままで居られ

た。